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熊本 那須ファームの衛生管理 HACCPシステムの紹介2

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前回の那須ファーム便りでは、〈ぴよっこ〉をはじめとする那須ファームの農場で生まれたたまごが、那須ファームGPセンターでHACCPシステムに則った衛生管理方法でパッキングされていることをご紹介しました。今回はその続きとして、たまごの賞味期限についてご紹介します。


まず、たまごの賞味期限ってなに?と疑問に思っている方もきっと多いと思います。

〈ぴよっこ〉など、スーパーや百貨店で買うことのできるたまごは基本的に生食をしていただくことを前提に生産・流通されています。また、そのような卵のパッケージには[生食用]などの表記があるはず。

ということは、家庭で普通にお召し上がりいただくたまごの賞味期限とは、安心して安全に生食をしていただける期限のことを指します。


産直たまご〈ぴよっこ〉の場合、那須ファームGPセンターでパッキングされ即日出荷してから21日間を賞味期限としています。首都圏の店舗には翌々日の午前中に到着しますので、 19日間が〈ぴよっこ〉の賞味期限となります。

いつも〈ぴよっこ〉を食べていただいる方や、他のたまご製品と比べてみたことのある方ならご存知かもしれませんが、〈ぴよっこ〉の賞味期限21日は、他社と比べて少し長いケースが多いです。


なぜ〈ぴよっこ〉の賞味期限が他社と比べて長いのか?それには大きく2つの理由があります。

まず、那須ファームのたまごはいつ産卵されたかはっきりとわかるということが理由の1つ。

以前に那須ファーム便りでご紹介した通り、〈ぴよっこ〉に限らず那須ファームのたまごは、産卵してからその日のうちにパッキング / 発送まで完了してしまいます。言い方を変えるなら、いつ産まれたたまごであるかトレースができるから、しっかりと21日間の賞味期限をつけることができるのです。


もう1つの理由は、温度管理をしっかりと行っているから。

日本養鶏協会では、たまごの産卵日を期限として21日以内を限度として賞味期限を表示することを義務づけられています。その根拠となるのが、温度管理なのです。


たまごの賞味期限に大きく関わるのがサルモネラ菌。たまごのサルモネラ菌汚染率は、0.03%程度ととても低いものですが、0%と言い切ることはできません。

そこで、もしたまごがサルモネラ菌に汚染されている場合のことを想定して、さらなる予防策として定められるのが賞味期限なのです。そして、サルモネラ菌が人体に影響を及ぼすほど増殖するかしないかに大きく影響するのが温度なのです。


那須ファームでは、ハンフリー計算という計算式に基づいてたまごの産卵から出荷、そして消費者の皆様に喫食していただくまでの時間と温度をあらゆる角度から想定した計算をおこなった上で、たまごの生食賞味期限の上限である21日間を設定しています。

また、外気温の上がる5月〜10月のあいだは、お取り扱い店舗のご協力のもとチルド便での低温輸送を実施しています。


もちろん、サルモネラ菌に汚染されていないことが望ましいですし、そのためにあらゆる防疫衛生管理を徹底しています。その上で、お客さまに安全に卵をお召し上がりいただくためには、それでももし、万が一のことを想定する必要があります。だから那須ファームでは軽々しく「サルモネラフリー」などと表記することはできません。


安全に卵を美味しく安心してお召し上がりいただきたいという私たちの願いを途切れることなく実現しつぐけるための方策が、HACCPシステムなのです。


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