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ヒトと地球にやさしいお米の卵、八十八卵ができました!

休耕田を活用し、「一石四鳥」プロジェクト

hiyoko近年、世界的な穀物需要の上昇、それに伴うトウモロコシなどの家畜飼料価格の高騰と畜産をめぐる状況は年々厳しくなっています。
一方で、日本国内には398,000ha、宇城地区には200haの耕作放棄地・休耕田が存在しています。
そこで、那須ファームも会員である「飼料用米夢挑戦推進協議会」は、宇城地域にある休耕田を活用し、トウモロコシの代わりとなる飼料用のお米を栽培、鶏を育て、卵を生産するというプロジェクトに取り組みました。

 ※ 2009年3月に発足した協議会。飼料用米の栽培から卵の生産まで、米農家、畜産農家、生協など関係機関・団体が一丸となって取り組みました。2009年度内閣府「地方の元気再生事業」にも選ばれ、熊本県立大学も参画。卵の機能性調査や商品開発に取り組んでいます。

●宇城の休耕田を有効活用

休耕田で育てたお米をニワトリたちのエサにしています。地産地消、安心・安全なエサを食べて、ニワトリたちは元気に育っています。

●日本の食料自給率アップ

農林水産省によると日本の食料自給率は39%(2006)。これは多くの農産物を外国から輸入していることを意味します。エサの地産地消は日本の食料自給率アップにもつながります。

●フードマイレージの低減はエコにつながる

フードマイレージとは食料・原材料の輸送距離のこと。近くでとれたものを買うことで、CO2(二酸化炭素)を減らすことができます。

●鶏のフンは土の栄養に

お米のエサを食べた鶏のフンは、お米を育てるときの肥料に。このプロジェクトはすべてのことが円のようにつながる「資源循環型農業」を実現しています。

これはまさに、「一石四鳥」の効果を上げることができる、今の時代にマッチした夢のプロジェクトといえるでしょう。

 ※ 耕畜連携 ー お米や野菜などを生産している耕種農家に畜産農家から堆肥を供給したり、逆に耕種農家が畑や水田などで飼料となる作物を生産し、畜産農家の家畜の飼料として供給したりと、耕種農家と畜産農家の連携を図ること。

 ※ 稲わら供給 ー 稲わらとは、収穫した稲のもみを取り去ったもの。稲わら供給とは耕畜連携の一つで、稲わらを飼料として酪農家、牛の肥育農家へ飼料として供給すること。

まず、脂肪酸は大きく分けて、お肉類や乳製品の脂肪に多く含まれる「飽和脂肪酸」と、魚類や植物油に多く含まれる「不飽和脂肪酸」に分けられます。前者をとりすぎると血中の中性脂肪や悪玉コレステロールを増やし、生活習慣病につながります。対して後者は、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化などの防止に役立つ善玉コレステロールは減らさない性質があります。
「不飽和脂肪酸」はさらに、「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」とに分けられます。「多価不飽和脂肪酸」は、アレルギーなどによる炎症に関係すると考えられています。
さて、この「多価不飽和脂肪酸」には、n-3系脂肪酸とn-6系脂肪酸とがありますが、n-3系脂肪酸はアレルギーの炎症を沈静化させる働きがあると言われています。
n-3系脂肪酸の代表的なものにα-リノレン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)があり、この八十八卵は、いずれにおいても平均的に対照区卵(通常卵)より多く含まれていることが分かりました。
また、最近の研究で、n-6/n-3比を低くすることで炎症やアレルギーが軽減されることが分かっていますが、この八十八卵は、n-6/n-3比が対照区卵より低いという好結果が出ています。

フードマイレージとは、食料・原材料の輸送量と輸送距離から算出します。
食料・原材料の生産地と消費地が近ければフードマイレージは小さくなり、遠ければ大きくなります。
なるべく国産のもの、近くでとれたものを買うことで、CO2(二酸化炭素)を減らし、環境への負荷を小さくすることができるため、「地産地消」の考え方は地球温暖化をストップするための取り組みのひとつとしても注目されています。

一般に、鶏のエサとなるトウモロコシはそのほとんどをアメリカから輸入。
大きな船で長距離輸送をするわけですから、上記グラフを見ても、米国産トウモロコシの輸送のフードマイレージは大きく、CO2の排出量も膨大であることわかります。

その点、八十八卵の鶏のエサは熊本県産飼料用米。地産のお米をエサにしているので、輸入飼料に比べるとCO2排出は少なく、フードマイレージもぐっと小さくなります。

八十八卵は環境にやさしい卵なのです。

「お米の卵で地域活性"夢挑戦プロジェクト"実績書」のご案内

平成22年4月発行 全211ページ
発行元 飼料米夢挑戦プロジェクト推進協議会
価格3,500円(消費税・送料込み)

 →実績書ダイジェスト版 ダウンロード(PDF 1.4MB)

お問い合わせ先
有限会社那須ファーム
TEL 0964-32-2796
FAX 0964-32-5815



 

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